規格・技術

MIMO・MU-MIMO・ビームフォーミングとは

📅 2026/07/13 更新⏱ 読了 約5分

Wi-Fiルーターに何本もアンテナが立っていたり、「4×4」といった表記を見たことはありませんか。これらは複数のアンテナを使って通信を速く・安定させる技術に関わるものです。代表的な3つを整理します。

MIMO — 複数アンテナで同時に送って高速化

MIMO(マイモ)は「Multiple Input Multiple Output」の略。送信側と受信側の両方に複数のアンテナを用意し、複数のデータの流れ(ストリーム)を同時に送る技術です。1車線の道路を複数車線に増やすイメージで、その分だけ通信が速くなります。

「2×2」「4×4」という表記は、送信アンテナ数×受信アンテナ数を表します。数字が大きいほど同時に流せるストリームが増え、高速化します。

MU-MIMO — 複数の機器へ同時に

初期のMIMO(SU-MIMO)は、複数アンテナを使っても一度に相手にできるのは1台でした。MU-MIMO(マルチユーザーMIMO)は、その名の通り複数の機器へ同時にデータを送れるように進化させたものです。

家族それぞれがスマホやテレビを使う家庭では、順番待ちが減り、全体がスムーズになります。Wi-Fi 6では上り方向(機器→ルーター)にも対応し、さらに多くの機器を並行してさばけるようになりました。

ビームフォーミング — 電波を狙って飛ばす

通常、電波は電球のように四方へ広がります。ビームフォーミングは、複数アンテナの電波を制御して、接続相手の方向へ集中的に飛ばす技術です。懐中電灯のように狙いを定めることで、電波が届きやすくなり、離れた場所でも通信が安定します。

💡 ワンポイント

これらの技術は、ルーターと子機の両方が対応していて初めて効果を発揮します。アンテナが多いルーターでも、つなぐスマホ側が2本なら、その通信は2本分が上限になります。

3つの技術の違い

技術ねらいひとことで
MIMO高速化複数アンテナで同時送信し車線を増やす
MU-MIMO多台数対応複数の機器へ同時に送る
ビームフォーミング到達性・安定電波を相手に向けて集中

まとめ