Wi-Fiの規格を整理する【11b〜Wi-Fi 7】
「Wi-Fi 6」「11ac」「IEEE802.11n」——名前がバラバラで分かりにくい無線LANの規格。じつは体系立てて並べると、たった一本の流れで理解できます。この記事では、規格の全体像と各世代の違いを整理します。
そもそも「規格」とは何か
無線LANの規格は、IEEE(米国電気電子学会)が定める「IEEE802.11」という仕様が土台です。末尾のアルファベット(b / g / n / ac / ax…)が世代を表し、新しいほど高速・高効率になります。「Wi-Fi 6」は、この難しい規格名に業界団体がつけた分かりやすい愛称です。
💡 ワンポイント
「IEEE802.11ax」=「Wi-Fi 6」。同じものの正式名と愛称です。両方を対応づけて覚えておくと、製品選びで迷いません。
規格 早わかり表
| 愛称 | 正式名 | 最大速度 | 周波数 |
|---|---|---|---|
| Wi-Fi 7 | 11be | 46 Gbps | 2.4 / 5 / 6GHz |
| Wi-Fi 6E | 11ax | 9.6 Gbps | 2.4 / 5 / 6GHz |
| Wi-Fi 6 | 11ax | 9.6 Gbps | 2.4 / 5GHz |
| Wi-Fi 5 | 11ac | 6.9 Gbps | 5GHz |
| Wi-Fi 4 | 11n | 600 Mbps | 2.4 / 5GHz |
※最大速度は理論値。実際の速度は環境により大きく下がります。
世代の流れ
無線LANは「つながる」時代から「速く・たくさん」の時代へと進化してきました。
- 1999〜 11b / 11g…無線LANが家庭に普及。まずは「つながる」ことが目標だった時代。11bは2.4GHzで11Mbps、11gは54Mbpsへ。
- 2009〜 11n(Wi-Fi 4)…5GHz帯と複数アンテナ(MIMO)で高速化。動画がスムーズに流れるように。
- 2014〜 11ac(Wi-Fi 5)…5GHz専用でギガ超えの高速通信が一般化。
- 2019〜 11ax(Wi-Fi 6)…多数の機器を同時にさばく効率が向上。IoT時代の主役。
- 2024〜 11be(Wi-Fi 7)…有線並みの速度と低遅延を実現した最新世代。
結局どれを選べばいい?
今から買うならWi-Fi 6以上が基準です。多くの家庭ではWi-Fi 6でも十分快適で、最新機器や高速回線を活かしたいならWi-Fi 6E / 7を選ぶ、という考え方でよいでしょう。詳しくは選び方の記事で解説しています。
まとめ
- 規格はIEEE802.11+末尾の記号で世代が決まり、新しいほど速い。
- 「Wi-Fi 6」などの愛称は正式名の言い換え。
- 購入基準はWi-Fi 6以上。